ボルドー騎士団/DECRET
COMMANDERIE DU BONTEMPS
MEDOC ET GRAVES-SAUTERNES ET BARSAC
Paris a Pauillac en Medoc le 15 Janvier 2006
田村佐起三コレクション飲み比べ会
中島丈晶(日本&伊太利亜)ソムリエが解説
「シャトー・マテロー・ボルドー・垂直・赤」
1999~2005年(2002外)の時を味わいましょう!
【3代守り続けたワイナリーの歴史】
シャトー・マテローは、ボルドー市の北東に広がるプルミエール・コート・ド・ボルドーに位置し、かつては何世紀にも亘って、北ボルドー・カトリック教会が所有していた歴史あるワイナリーです。
現在のオーナーのフィリップ・ブーリエール氏は3代目。祖父のフランソワ・ブーリエール氏が畑のポテンシャルに惚れ込んで、1903年、教会から今の半分の広さ(8ha)の上地を購入。
その後、フランソワの息子のアンドレが60年代まで経営を行い、アンドレの息子のフィリップ(現オーナー)の代になって新たに7haの土地を購入したのをきっかけに、経営の主導権を握ることになりました。
フィリップは1985年~1988年にかけて、ステンレスタンク室や樽詰めワインの熟成庫などを含む500㎡の新たな施設に多額の投資をし、ワインの品質向上に心血を注ぎ続けてきました。
今回は1999.2000.2001.2003.2004.2005年の6年代を垂直でお楽しみいただきます。
ご自慢のワインやお酒がございましたらお持ち寄り下さい!
☆☆☆★☆☆☆
開催日時
2014年7月23日(水曜日)18:30~
開催場所
鴨川イタリアン&ロテサリROSSO(SAKIZO本社ビル5階)
毎回異なる趣向でワインを楽しんでいただくボルドーナイト佐起三ワイン会ですが、今回は「垂直飲み比べ」で楽しんでいただきました。
垂直、とは同じシャトーの同じ品種のぶどうで仕上げたワインを年代ごとに飲み比べ、ぶどうのできばえや熟成の違いなどを楽しむという趣向です。
5年分のワインを一度に飲み比べることは個人ではなかなか難しく、「ワイン会でならばじっくりと楽しんでいただける」という思いから企画されました。
当ワイン会では毎回メインのワインの前に振舞いで興味深いお酒をご提供させていただいていますが、今回は純米酒「今代司」(いまよつかさ)佐起三氏自らが新潟で発見された大変希少なお酒で、口当たりはさわやかで甘みもあるのですが、キリッと引き締まった仕上がりの大変上品な純米酒でした。
さて、ワインはシャトー・マテローの1999年~2005年を飲み比べます。
通常であれば新しい年代のワインから徐々に熟成の深いワインへと飲み比べるところですが、今回は一番最初にもっとも熟成された1999年のワインを楽しみます。
ワインを飲み比べた感想はお楽しみいただいた方が思い思いにお持ち帰りいただいたと思いますので差し控えさせていただきますが、一言だけ筆者個人の感想を書かせていただくとすれば、意外にも一番熟成されているはずの1999年のワインが大変フルーティな香りが強く感じられました。
すべてのワインをしっかり飲んでからワイン会に提供いただいている佐起三氏に、閉会後伺ったお話ですが、「提供する順番を一般的な出し方と逆にした理由は1999年のワインを一番最初に飲んでいただき、楽しんでいただきたかったから」という意味深なコメントをいただきました。
佐起三コレクションワイン会はすべて佐起三氏が飲んで確認したワインを提供していただいています。何かの確信が毎回参加者を楽しませてくれます。
また、「ワインはお食事をおいしくし、会話も楽しくなるお酒」ということから毎回しっかりとお食事も楽しんでいただける会となっています。
次回のワイン会も是非お楽しみください。
京都さきぞう会